Bike of the Month -November-
 TRIUMPH Police Special

 「はたらくトライアンフ」といえば、警察車両を外すことは出来ません。当時、量産車両としてトップの性能を誇っていたトライアンフは、ポリスバイク(白バイ)としてもイギリス本国はもとより各国で採用されました。

 右写真に示した6Tサンダーバードは、白バイとして活躍した有名な車体です。上記写真は1966年のポリスモデル。仕様は様々ですが、この頃までは信頼性の問題から、シングルキャブのモデルが多く採用されました。
 白バイというのは低速から高速まで、路上の様々な条件において活躍できねばならず、あらゆる天候での信頼性も要求されます。そのため、実はレース車両よりも市販車両に対してフィードバックされる技術が開発される土壌があるのです。例えば、カウル装備は、あらゆる天候で活動することを要求されるという白バイの用途のために発展したと言っても過言ではありません。またT120やT140のポリス仕様車には、振動対策が施された特殊なフレームが使われていました。VINの末尾にAV(Anti Vibration)の記号が付いている車両がそれです。
 上記の車両の他にも、T120,T140さらにはT160(トリプル)までが各国の警察に採用されています。1977年には当時の親会社のNVT(ノートン・ヴィリヤース・トライアンフ)とヤマハが技術提携してT160の警察車両が製作されました。
 余談ですが、日本でもトライアンフが白バイに使われていたことがあったとか...と言っても戦後の混乱期ですが、陸王や進駐軍払い下げのWLAに混じって、トライアンフが使われたこともあったそうです。(特攻隊くずれの元白バイ隊員の御老人・談)

 さて、現在は静粛性と信頼性の問題から、欧州諸国の白バイシェアではBMWが圧倒的なようです。しかしそこに、ヒンクレー・トライアンフもトロフィーなどが少しずつ食い込んできているらしいです。ヨーロッパのマラソン中継などで先導車として出てくることもある様ですから、これからはそんなところにも目を配りつつ・TVを観てみるのも楽しいかも。

【写真出典】
●西ヨークシャー警察
www.westyorkshire.police.uk/ History/transport1.htm

●Motorcycles of the 20th Century
http://home.planet.nl/~motors-20th-century/motors.html

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